試合結果の記事なんかを書くときに、「QB○○が300ヤードのパスを記録」とか「RBの○○は1試合で120ヤードも走った!」なんてよく書いています。
ですがアメフトはそんなに詳しくないなんて方は、1試合でどれだけの記録がすごいかなんて分かりませんよね。
そこで!!
今回は主にオフェンスを中心に、アメフトにおけるスタッツと1試合の成績の目安を調べていきたいと思います!!!
『スタッツ』とは?
スタッツ(Stats)とは、統計を意味するスタティスティックス(Statistics)の略です。
チームや個人成績などを数字でまとめたものがスタッツって言うんですね!
アメフトのスタッツでよく見られるのが
・パス獲得ヤード
・ラン獲得ヤード
・レシーブ獲得ヤード
パス獲得ヤードだったらQBがレシーバーに投げてから倒されるまでの距離。レシーブ獲得ヤードはパスプレイで進んだ距離で、ラン獲得ヤードはランプレイで走った距離となってます。
内容 | |
パス獲得ヤード | パスを投げてレシーバーが倒されるまでの距離。 |
ラン獲得ヤード | スクリメージラインからランプレイで倒されるまでの距離。 |
レシーブ獲得ヤード | スクリメージラインからパスプレイで倒されるまでの距離。 |
ここでちょっと注意点。
獲得ヤードが記録されるのは、パスを投げた地点やボールを渡した地点ではなく、スクリメージラインからの計測ということ。
なのでスクリメージラインより手前で倒されたらマイナスの成績となっちゃいます。
スタッツには、プレイヤースタッツとチームスタッツがありますが、上記3つの成績はどちらにも関わるのでこの3つを覚えとけば何とかなります!
1試合の目安
1試合の目安が分かると試合映像を見てなくてもスタッツを見ただけで、「この選手は活躍したな!」とか「○○は調子悪かったんだな」というのが分かります。
各獲得ヤードの1試合の目安をまとめてみましょう。
※あくまで個人的見解です。
パス獲得ヤード
Excellent | 351ヤード~ |
Good | 300~350ヤード |
Normal | 230~299ヤード |
Bad | ~229ヤード |
目安としては300ヤードを超えたら素晴らしい!となります。1試合で400ヤードを超えたらすごすぎぃぃ!!と思いますね。
ここ10年くらいの平均パス獲得ヤードが230ヤード前後なので、それを下回ったらあんまりよくないかな?
レギュラーシーズン16試合でトータル5,000ヤードのパス獲得ヤードを記録したらほぼ確実にリーグ1位を獲れるし、世間がざわつきます。
ちなみに1試合でのパス獲得ヤード記録は、1951年にラムズのノーム・バンブロックリンさんが記録した554ヤードという化け物みたいな数字です!
直近だと2019年にこれまたラムズのジャレット・ゴフが517ヤードという記録を出しています!
ラン獲得ヤード
Excellent | 151ヤード~ |
Good | 100~150ヤード |
Normal | 51~99ヤード |
Bad | ~50ヤード |
ラン獲得ヤードは試合によって数字が大きく変わりやすいです。
穴を抜けてビックゲインがある日もあれば、しつこくゴリゴリ押していく日もあります。さらに試合展開によってはパス主体でいく日もあるので結構難しい。
でも目安としては100ヤードを超えたら一目置かれるでしょう!
年間で1,600ヤードを超えれば間違いなくリーグトップとなれます。
さらに年間で1,000ヤードを超えたらRBは合格とされてるので、1試合平均で60ヤードは超えておきたいですね。
1試合でのラン獲得ヤード記録は、現ライオンズにいるエイドリアン・ピーターソンがバイキングス時代の2007年に記録した296ヤード!
Remember the time Adrian Peterson went OFF for an NFL-record 296 rushing yards in a GAME!??!
via @nflthrowbackpic.twitter.com/uEKR6E0Qte— NFLonCBS (@NFLonCBS) April 17, 2020
2018年にはタイタンズのデリック・ヘンリーが238ヤードを記録しています。
Derrick Henry, a 99-yard GROWN MAN run
(via @Titans) pic.twitter.com/NHf023N7fo
— Bleacher Report (@BleacherReport) December 7, 2018
レシーブ獲得ヤード
Excellent | 151ヤード~ |
Good | 100~150ヤード |
Normal | 51~99ヤード |
Bad | ~50ヤード |
レシーブ獲得ヤードも結構バラつきがでます。
なぜならレシーバーは複数人いるので、試合によってはまったくターゲットにならない日なんかもあります。
それでも一流選手はメインターゲットとなってヤードを稼いでいくんですけどね!!
目安としてはこちらも100ヤードを超えたらグッド!!!
RBと同じく年間で1,600ヤードを超えたらリーグトップになる可能性大です。
50ヤード超えていなくても他にメインターゲットがいるなら問題はないでしょう。ただエース級の選手が50ヤードぐらいだとよくないです。
歴代レシーブ獲得ヤード記録は、ラムズのフリッパー・アンダーソンさんが1989年に出した336ヤード。
1試合で300ヤード超えるとかちょっと想像できない・・・。
最近だとファルコンズのフリオ・ジョーンズが2016年にぴったり300ヤードを記録してます!
確かこの年はスーパーボウルに出場してた年ですね。
Let it sink in for a moment: Julio Jones had 300 yards receiving... IN ONE GAME. #TBT pic.twitter.com/OUlEYq4KWv
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) June 27, 2019
QBの偏差値”QBレイティング”
これも実はとっても大事なスタッツになります。
QBってパス獲得ヤードが多いからって良い選手!ってわけじゃなく、インターセプトやタッチダウンなどの成績も必要となってきます。
そこでQBの良し悪しを数字で表す偏差値のような「QBレイティング」なるものを作ったわけなんですね!
計算方法はちょっと複雑で・・・
・パス試投回数
・パス成功回数
・パス獲得ヤード数
・タッチダウンパス数
・ 被インターセプト数
これらの要素をうまい具合に計算します。そうすると下は0から上は158.3の数字が出来上がるわけです!
目安としては・・・
Good | 100~ |
Normal | 71~99 |
Bad | ~70 |
だいたいこんな感じでしょうか。
100以上だとパス成績としては優秀となる感じです!
まとめ
1試合において個人成績で優秀とされる目安のスタッツをまとめてみます。
パス獲得ヤード | 300ヤード以上 |
ラン獲得ヤード | 100ヤード以上 |
レシーブ獲得ヤード | 100ヤード以上 |
QBレイティング | 100以上 |
これを覚えとけばスタッツだけ見ても、どの選手が活躍したのかひと目で分かるはず!
これからはこれを頭に入れながら試合結果記事などをを読んでいただければと思います!!!