再び新型コロナウイルスの感染が拡大しているNFL。そんな中、ブロンコスのQBの1人が陽性となりQB全員が試合に出れないという事態が発生!
絶体絶命のブロンコスが講じた策とはいったい・・・?
ブロンコスの控えQBが感染
Week12のセインツ戦を控えたブロンコスで、控えQBドリスケルが新型コロナウイルスに感染したというニュースが入ったのが11月26日(木)のこと。
その後、練習は中止となったものの順調に試合を迎えられると思いきや、全QBがドリスケルの濃厚接触者としてセインツ戦に出場できないことが判明しました。
その中には当然のことながら先発QBのドリュー・ロックも含まれており、登録してある4人全員が出場できない事態に陥りました!
なんでもQBたちは、オフの火曜日に施設に集まり映像分析を行っていたとのこと。
やってることは大真面目で何も問題なかったのですが、マスク着用やソーシャルディスタンスが取れていなかったのではという疑いがあります。
白羽の矢が立ったのは練習生!
攻撃の要でありチームとして必要不可欠なポジションであるQBを失ったブロンコス。野球で言ったらピッチャーがひとりもいない!という危機的状況です。
そんなブロンコスを救った(?)のが練習生として契約してたケンダル・ヒントン。
練習生というのは試合当日はベンチにも入れない2軍のようなもの。さらに驚くべきことに、ヒントンはWRとして登録されていたのです!!
大学時代までQBとしてプレーしてましたが、最後にプレーしたのは3年も前のこと。当然ブロンコスでQBとして練習したことはありません。
しかも一度契約を切られていたヒントンは、医療業界の営業となるべく様々な営業活動を再契約する11月まで行っていたらしい!
How unlikely was Kendall Hinton to start for the Broncos yesterday?
Check out his LinkedIn page 👇
“Current NFL free agent looking to kick start a career in the medical sales industry...”
(H/T @CBSSports) pic.twitter.com/13cq6lAGGf
— Joe Pompliano (@JoePompliano) November 30, 2020
まだLinkedInというビジネス特化型SNSのアカウントが残ってるみたい。
そして初めて出場したNFLの試合はQBとしての先発。
一体どうなる・・・!!!
試合は負けたけど称賛の嵐!
QB以外の選手が先発QBとして出場したのは1965年以来55年ぶりのこと。
相手のセインツも控えQBヒルが先発していましたが、予想通り一方的な展開となりました。
9回投げて成功は1回のみ。
インターセプトは2回で、パス成功よりもインターセプトの方が多いのは22年ぶりの出来事らしいです。
#Broncos starting QB, WR Kendall Hinton, throws a pick to Janoris Jenkins.
He is 0 for 7 on the day.
Why is this game even being played? completely not fun to watch and very unbalanced competitively.pic.twitter.com/ONQNCQ7w5M
— Dov Kleiman (@NFL_DovKleiman) November 29, 2020
それでも急に専門外のポジションで先発することになって、誰もが諦める状況でも懸命なプレーを見せてくれたヒントンには感動しました!
わたし以外にも各メディアや著名人からも称賛の声が!!
Broncos QB Kendall Hinton deserves respect 👏 @Kendall_Hinton2
✅ Undrafted WR
✅ Came off the practice squad
✅ Zero practice reps
✅ Competed in his first NFL game pic.twitter.com/KJJvCRTKW1— ESPN (@espn) November 30, 2020
先月まで営業マンをしてた彼がNFLの大舞台に立ち、パスを成功させたことに大きな意味があると思います!
自分だったら130㎏くらいの大男が襲い掛かってくるポジションなんて断ります!!笑
今度はワイドレシーバーとして正式に出場してくれることを願ってます!