世界中のNFLファンが待ち望んでいたスーパーボウルがついに終わってしまいましたね。
私はすでにNFLロス状態となっています、、、。
そんな寂しさも晴らすべく、今回のスーパーボウルをじっくりと振り返ってみることにします!!
試合結果
先に結果を述べてしまいますが、バッカニアーズが昨年の王者チーフスを下し18年ぶり2回目の優勝を果たしました!!!
QBトム・ブレイディはこれで7回目のスーパーボウル制覇というもはや意味が分からない大記録です。
NFLの最多優勝チームがペイトリオッツとスティーラーズの6回なので、どのチームよりブレイディの方が優勝回数が多いということに。
そして初めてスーパーボウル開催地をホームとするチームが出場し、さらに優勝するという記録尽くしのスーパーボウルとなりました!
負けてしまったチーフスは自慢の攻撃力が全く発揮できずに終了。QBパトリック・マホームズは足の怪我にも苦しんだスーパーボウルでした。
チーフスは1回もタッチダウンが取れず、これはマホームズが先発するようになってから初めてのこと。さらに8点差以上で負けるのも初めて。
なぜこんなワンサイドゲームになったのか、少しずつ振り返ってみましょう。
ラインが勝負を分けた
ラインというのはオフェンスライン(OL)とディフェンスライン(DL)のこと。
チーフスのOL主力選手は怪我でスーパーボウルを欠場することとなり、事前から不安材料とされていました。
『マホームズならそれでも何とかしてくれる』と思ってた部分もあったんですが、そう簡単にはいきませんでしたね、、、。
被サックは3つでしたが実際にはバッカニアーズのDLから逃げ回り、いつものようなプレイが全くできていませんでした。
Todd Bowles had his @Buccaneers defense FLYING around. 😤@Buccaneers | #GoBucs pic.twitter.com/86NvnKcXQ6
— NFL (@NFL) February 9, 2021
いくら優秀なレシーバー陣がいてもこれではリズムが作れませんよね。
バッカニアーズはプレーオフに入るとサックを量産するようになり、積極的にブリッツ(DLじゃない選手がサックを狙いに行くこと)も仕掛けていたように感じます。
マホームズにプレッシャーをかけまくってインターセプトを2つ、パス成功率も53%にまで抑え込んでいます!
THE ROOKIE IS THERE FOR THE INT. @AntoineWJr11
📺: #SBLV on CBS
📱: NFL app // Yahoo Sports app: https://t.co/HJtQf5igun pic.twitter.com/2r8LndKH4g— NFL (@NFL) February 8, 2021
そしてバッカニアーズのOL陣は安定したパフォーマンスを見せ、被サックは1つだけでブレイディに余裕を持たせています。
中でも今季加入した新人トリスタン・ワーフがいい仕事してましたね~!
Tristan Wirfs this season:
🔸 799 pass-blocking snaps
🔸 1 sack allowed pic.twitter.com/i9Y0zgOw4I— PFF (@PFF) February 8, 2021
今シーズン全試合に出場して許したサックはたった1つだけ。
ラインの差がそのまま試合結果に出たかなと思います。
改めてラインの重要性と面白さに気付かされた試合でした。
反則の多さ
ワンサイドゲームとなったもうひとつの原因として反則の多さもあると感じます。
チーフスは11回の反則で計120ヤードも損失しています。対してバッカニアーズは4回の反則で39ヤードの損失。この差はかなり大きいですねぇ。
さらに大事な場面での反則が多く、インターセプトが消されたり相手に大チャンスとなる反則ばかり。
反則の多さから自分たちのリズムが掴めずフラストレーションが溜まってる選手もいましたね。
バッカニアーズは10回目のスーパーボウルとなるブレイディを中心に非常に落ち着いた印象でした。ベテランの貫禄みたいのが出ていましたね!
ベテラン勢の活躍
バッカニアーズが挙げた4つのタッチダウンの内、3つのタッチダウンがベテラン選手によるものでした。
31歳のTEロブ・グロンコウスキーと、32歳のWRアントニオ・ブラウン。
グロンコウスキーは一度引退したものの今季バッカニアーズで復帰。ブラウンも色々な問題を起こしながら今季復帰した選手です。
レギュラーシーズン中には全盛期ほどの活躍を見せられず、もうダメなのかな?と思ってしまいましたが、この大一番でチームを勝利に導くプレーを見せてくれました!!
Rob Gronkowski put on his football pants today!
TWO TOUCHDOWNS in the first half! #SBLV #SuperBowl (via @NFL) pic.twitter.com/C5MrLd8Mnf
— Sunday Night Football on NBC (@SNFonNBC) February 8, 2021
これもQBブレイディのおかげなのかな。
ベテラン選手の復活によって力の差が生まれたんじゃないかとも思います。
おまけ
最後は試合の解説とかではないんですが、この試合で1番笑っちゃったシーンをご紹介。
試合終盤にバッカニアーズのSアントン・ウィンフィールドが、チーフスのWRタイリーク・ヒルに向かってこのポーズ。
Antoine Winfield Jr. for DROY
pic.twitter.com/wxpNZpPefX— PFF (@PFF) February 8, 2021
こんなに満面の笑みでピースする人を初めて見ました!それもスーパーボウルで!!
これによってウィンフィールドは、スポーツマンらしからぬ行為という反則を与えられたんですが、本人は後悔していないそう。
なんでもレギュラーシーズンでチーフスと戦った際、タイリーク・ヒルはピースをしながらタッチダウンしたりバク転のような形でタッチダウンしたりしてたのを覚えていたようです。
※タイトルをクリックしてYouTubeサイトで再生してください。
その時の悔しさが忘れられず、ずっと根に持っていたというウィンフィールド。この大舞台でヒルを抑え込むことに成功し、お返しと言わんばかりにピースをしちゃったんですね。
こういう行為は当然許されませんが、NFL選手もこんなことしちゃうんだなと微笑んでしまいました。
まとめ
今回のスーパーボウルでは「ラインって大事!!」と強く認識させられた試合となりました。
そして今回の勝利はバッカニアーズのフロント陣の勝利だったなと改めて実感しました!
全然強くなかったチームが選手の入れ替えだけでこんなに強くなるのもNFLの面白さ!!
また来年もどのチームが勝ち上がってくるのか楽しみです。
2021シーズンが開幕するまであと7カ月。
それまでみなさんよいお年を!!